AJIYAH

アジヤ~…と掠れ声で囁くわんお

/(追記180917)

決まったものはしょうがない、ビジネスだからしょうがない、と受け入れるにはあまりに大きすぎる失望だと思った。見栄えの良すぎる幻想を見ていた。アイドルとそのファンとして適切な距離をとってこなかったツケがここで回ってきた。

というのが今回の件に対して最終的に思ったことで、これにて私は傍観者になりたい。

 

ニュース BTS (防弾少年団)、ニュー・シングル「Bird/FAKE LOVE/Airplane pt.2」11月7日発売決定! | BTS JAPAN OFFICIAL FANCLUB

 

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追記

ニュース  11/7発売 ニュー・シングル収録内容変更のお知らせ | BTS JAPAN OFFICIAL FANCLUB

 はあ、そうですか。という返事しかできない。態度を決めかねている。
ビッヒ側の想定以上に反応が大きかったとは思わない。

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めちゃくちゃ感情論で恨みつらみを書き殴っておく。まだ気持ちの整理がつかない。
曲が出たら聞くだろうし、話はそれからすべきなのかもしれないけれど、曲が良ければ万事解決って問題でもないよね。ほんとうに今この感情を表明しておかないと私はどうにかなってしまいそうだよ。

幻滅した。正直これはあまりにもひどい仕打ちだと思った。
今回の話からそこまで批判するのはお門違いかもしれないけれど、気持ち的にはそれぐらいに思ってしまう。裏切りだ!と言って断罪するのはあまりに乱暴な極論なのでしないけれど、言いたくはなる。きつい。あまりにもきつい。これって「ないほうがいい」ではなく、「あってはならない」ことじゃない?ていうか幻滅ってなんだろう。「期待やあこがれで空想し美化していたことが現実とは異なることを知り、がっかりすること。」(goo辞書)私は、BTSに勝手に期待し勝手にあこがれ空想し美化していた。それが現実とは異なることを知り、勝手にがっかりした。馬鹿だ。幻滅は馬鹿がすることだ。

日本オリジナル曲のリリースについては特に異議はない。既存曲の日本語バージョン化についてはもやっとするがこれももう今さらなのでここでは言及しない。作詞家についてのみ反対を表明する。

私はI NEED UでBTSを知った質なので、はじめ、BTSが社会派と言われることには少々疑問があった。エンターテインメントが人の死をテーマに取り上げることは往々にして行われるし、ましてや「美しい若者が鬱屈の中で自殺を選ぶ」なんてストーリーは数多ある。だけど、どうやらBTSはこれまでも社会問題を取り扱ってきたらしくINUを含む花様年華シリーズでもそのスタンスは変わっていないらしい、と知り、そのギャップに戸惑った。誰かが死ぬ話がストーリーとして面白いのは確かで、それはまさにアイドルファンとしてアイドルその人自身を消費してしまうことに葛藤を感じることと同じように、自分勝手な折り合いをつけてダブルスタンダードで受け取ってきた。人の死を扱うとき、人は慎重にならねばならない、と思いながら、面白ければ別にいいやとも思ってしまう。社会問題に向き合ってきたBTSがいきなり若者の自死をネタにしたのは正直MVを19禁にしたかったからでしょ、という感じで私はBTSは人の死に真摯に向き合うのではなくコンテンツの一つとして選択するようなグループなんだと感じていた。

それでも、ホルモン戦争論議を受けての21世紀少女・Spring Dayでのセウォル号暗喩・Not Todayでガラスの天井に言及したこと、そういう諸々を経て「BTSは社会派」「現代人がさらされる社会問題に正面から向き合う我々の代弁者」とか言われるのにも慣れたというか、その面だけ見れば納得できないでもない……という感覚になっていた。BTSの曲が好きなのは確かだし、特にナムジュンが書いたり歌ったりする歌詞にははっとさせられることも多くて、一ファンとして何度も救われたり頼ったりしたこともあった。だから、だからこそ、INU花様年華のああいったストーリーにもきっと意味があるんだろうと思うことにした。だってBTSが人の死を軽々しく扱うわけないもん。彼らはそんな軽率な人気取りをしないもん。と思うことにした。

だけどそれらは結局私の買い被りでしかなかったのかもしれない。ああ今分かった。「買い被りすぎていた」という表現がいちばんしっくりくる。私は何を期待していたんだろうかと空しくなるのも全部私がBTSを買い被りすぎていただけだ。これまでBTSに感じてきた違和感がここに来て表出してしまった気がする。

この件があったからといって、BTSのこれまでの言葉がすべて嘘になるわけでもなく、彼らがいきなり女性蔑視的な言動を取り始めるわけでもないけれど、もうなんか彼らの歴史にこんなしょうもないことがあってしまうのが悔しいな。悔しい。ナムジュンの言葉大好きなんだよ。BTSをあまり推さなくなってからもナムジュンの歌詞が好きな曲は何度も聞いたし、勇気づけられてきたのに、きたのに何?何がそんなに悔しいんやろ。でも悔しくて涙が出てしまうな。ってぐらい今回の報せはきつかった。

去年からいろんなことがあって、アイドルとファンの距離について考えさせられることも多かったのに、それでも懲りずにアイドルたちに全身預けて寄りかかりまくってた。そこに冷や水を浴びせられた気分。きつい。